走行距離89,000kmのHONDA ベンリーCD50のバイクが
動かなくなった。
無くては困るバイクと聞いて、修理を買って出た。なるべく短期間での
修理要望に応えるため、中古エンジンを入手して載せ換えとした。
オークション手配に3日、載せ換えに半日で修理完了とした。
エンジンが動かなくなった原因を知ろうと分解してみた。原因は、カム
を駆動するチェーンのテンションを調整するテンショナーと呼ばれる部
品の固着だった。チェーンのテンション調整が出来ず、次から次へと多
くの部品が連鎖的に壊れた為だった。
テンショナーの固着がなぜ起きたか?それは定かでは無いが、詳細に見
ていくと、オイルの中に含まれるワニス成分らしき皮膜が付着して、部
品の動きを悪くしている。もしかしたら、89,000kmも乗れば当
然の故障かも知れないが、もう一つはオイル交換を怠ったか、オイルを
間違えたか、それとも定期的な確認や調整をしなかった事が原因だろう
か。バイクの主は御年90歳。少し足が不自由な為にバイク無くしては
どこへも行けない。あと何年乗れるか。修理したバイクは5年や10年
は優に大丈夫だが・・・・ |
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