隣接する畑の主の死去で畑は荒地と化した。
跡継ぎはいるが、会社勤めで畑など興味はない。
その荒廃した畑はイノシシのいい棲み処となったようで、夜な夜な
出てきて隣接の我が畑や田んぼを掘り返して悪さする。
何度も何度も溝を潰され、畔の石垣を崩す。仕方なく、耕作放棄地
の草を幅1mほど刈らせていただいた。驚いたことに、鬱蒼と茂っ
た草を刈り払っていたら、イノシシがつくったと思われる隠れ家が
出てきた。草を器用に丸めてねぐらをつくっている。これなら、昨
日までの大雨も確実に凌げる出来。たぶん、時折見かける子連れの
イノシシだろう。可愛そうにも思ったが、草刈り機で壊してしまっ
た。これで、どこかへ行ってくれることを願う。
高齢化と過疎で荒廃していく生活環境。この先人間はここには住め
なくなるだろう。人間が住むのに丁度いい自然は難しい。 |
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