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やり甲斐/5月11日



やり甲斐とは、・・・企業にとって都合の良いツール。

ムダを極限まで削って、ロボットのように秒単位の効率を突きつけ、

それを物差しに評価する。出来て当たり前。褒め称えるのは、そのト

ップランナーのみ。その中で「やり甲斐」を見つけろと無理難題を押

し付ける。それは、本来の報酬や責任役割処遇といった経費負担を負

わないで済む恰好のツールを振りかざしているだけ。

我々の働いた高度成長期は、報酬や地位処遇が目の前にぶら下がって

いた。仕事には余裕があり、色んな工夫が残されていた。・・

さて、今の環境で生産現場の労働力としての人に「やりがい」を求め

られるのだろうか?もし、今の国内製造業の状況下で「やり甲斐」を

求めなければならないとしたら、それは、経営者の怠慢を社員に押し

付けているのだろう。やり甲斐のある仕事をやらせる知恵と工夫が無

いからでは無かろうか。

日本国内でやるべき仕事なら、やり甲斐はかならずある。海外の安い

労働力とシャカリキで競う仕事で「やり甲斐」を持たせるには、出来

高報酬しか無い。ここを精神面の「やり甲斐」にすり替えたい経営者。