人間は、住み続けた自然環境とその中での生活スタイルに順応して、
おおかたその気候風土に適応する体格になっている。
そんな体格差のある人間に同じ条件で競技させても公平では無い。そ
の体格差が勝敗を大きく左右する競技は、公平にする考えとして、ハ
ンディーを付けたり等級分けを行っている。柔道も、ボクシングも、
レスリングも、この考えに基づいている。
ところが、相撲はその考えが無い。ながいあいだ日本の国内だけで行
われて来たから、そう大きな体格差も見られず、問題視されなかった
のだろう。体格的には大きい、ヨーロッパやハワイ力士が現れたが、
骨格構造や足の長さや筋力のバランスから優位に立てなかった。とこ
ろが、モンゴル人は、相撲という競技に対して、日本人に大きく勝る
体を持っている。
日本人だけでやっていた国技としての相撲から、世界にその土俵を開
放するのであれば、ハンディや体格等級といった考え方を取り入れる
べきでは無かろうかと思う。各相撲部屋の将来を考える親方は、こぞ
ってモンゴルへスカウトに出かけるだろう。
幕内力士は全員モンゴル力士になってしまわないかと心配するが、外
国人力士枠なる規制が歯止めには成るそうだ。でも、横綱全員モンゴ
ル人力士でもね・・
このままでは、力士を目指す日本人の若者が居なくなるのではと心配
する。まあ、ちゃんこをたくさん食べて、何倍も稽古して、筋力や腰
の力を鍛えれば良いのか?・・そう、いつまで言っていられるか。 |
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