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隙間/10月9日



この頃人間関係や言葉にギスギスした感じを受ける。

昔は、曖昧な隙間があって、その隙間がそれぞれの思いの違いを埋め

る緩衝材の役目を担っていた。

いまは、言葉までムダを取り除き、自分勝手な都合良い解釈や次の会

話が入り込む隙も無くなった。

酒の世界は、さらにムダにムダを重ねて心地よい世界をつくるらしい

が、下戸の私にはわからない世界。

何れにせよ、適度な隙間は摩擦を軽減し、人間関係のギスギスを避け

る知恵だったが、なんでそれを忘れてしまったのだろうか。

日々の会話も、テレビや新聞も、尖閣諸島問題もそれを強く感じてな

らない。

皆で隙間のある世界を取り戻せないだろうか。