廣岡絵画教室の第2作目に取りかかった。
テーマは、鏡越しの自画像。
久々に己と向き合う。鏡に中には、年老いた顔が恥ずかしそうに
私を見ている。ちょっと顔を背けると、鏡の中の年老いた顔も背
ける。
じっと睨むと、じっとにらみ返す。お互いの顔を睨みながら、顔
色の変化や皺やテカリをまじまじと詳細に観察する。
陽に焼けて、シミや皺で薄汚れた顔に、くたびれた目がぎょろっ
と力なく下まぶたを押し下げて、白髪交じりの眉毛までも引きず
り下ろしている。
さて、こんな顔がどんなふうにキャンバスに描かれるのか?
救いは、だれにも迷惑を掛けない事だが、自尊心はどう反応するのだろう。 |
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