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自画像/9月27日



廣岡絵画教室の第2作目に取りかかった。

テーマは、鏡越しの自画像。

久々に己と向き合う。鏡に中には、年老いた顔が恥ずかしそうに

私を見ている。ちょっと顔を背けると、鏡の中の年老いた顔も背

ける。

じっと睨むと、じっとにらみ返す。お互いの顔を睨みながら、顔

色の変化や皺やテカリをまじまじと詳細に観察する。

陽に焼けて、シミや皺で薄汚れた顔に、くたびれた目がぎょろっ

と力なく下まぶたを押し下げて、白髪交じりの眉毛までも引きず

り下ろしている。

さて、こんな顔がどんなふうにキャンバスに描かれるのか?


救いは、だれにも迷惑を掛けない事だが、自尊心はどう反応するのだろう。