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今日思う/2月21日



たとえ原因は間違いであっても、結果は事実で間違いでは無い。

路傍の石に蹴躓いて、他人を巻き添えに倒れても、押し倒された

他人は、私に押し倒されたが事が事実となる。

光市の母子殺害の結果は事実。どんな理由があろうが尊い二つの

命を奪い、二つの命に関わった肉親に深い悲しみをあたえた。

償いの方法など無いと思うが、人間が頭で考えた極刑を与える事

が決定された。

それでいいのか、悪いのか、私の頭では判断できない。その極刑

を判断するのも実行するのも生きている人間である。

極刑を受ける人間にも肉親がある。同じように肉親は深い悲しみ

を味わう。最初の間違いさえなければと思う。

昔は、恐ろしい閻魔様も幽霊もいて、人の命を殺める事や人の道

を踏み外す行為を強く戒めていた。今は、神も仏も閻魔様も、科

学がその魔力を弱めてしまった。科学は、人を幸せにする魔力は

あるが人の心を貧しく、そして荒々しくした様に思う。