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トレッキング/11月27日



■とある田舎の宿泊施設に泊まった。11月の中旬後半と言うのに

蒸し暑くて寝られない。なんと今時、20年前以前に標準的だった、

厚手のサテンが表皮に使われている上掛けに毛布の組み合わせ。

厚手のサテンはすこぶる通気性が悪く、湿気がこもって蒸し暑い。

今時のホテルは、軽い羽毛に通気性の良いカバーが使われている。

たとえ田舎の宿泊施設と言えども、一番肝心な快適睡眠の環境を時

代遅れにしては客は逃げていく。・・・もうけ主義に走らずとも、

快適な宿には走ってほしい。


■通販で980円だったか?登山用のスティックを買った。僅か2

回のトレッキングで破損した。今度は、登山用具専門店で3千8百

円のスティックを買った。10回くらいは使っただろうが、何の不

具合も生じていない。見た目は同じだがどう違うのだろうか。材料

か、構造か、たまたまか、値段相応って事なのか。であれば、これ

を通販していた会社の良心を疑う事になる。もしかして、「使い捨

てスティック」なんて書いてあったのかな?


■雨降りのトレッキングにデジカメを持参した。ちょっとした不注

意から、水たまりに落として水没となった。素早く拾い上げて水を

振り切ったら、何事もなかった様に使えた。結構水に強いんだと思

っていたら、二日後にズームレバーが動かなくなった。無理やり動

かすもレリーズしない。う~ん、やっぱ水没には弱い電気製品だっ

た。雨には結構耐えてくれた。このカメラは、広角側が28㎜とワ

イドで、私の使い方ではすごく重宝した。また色再現もピントも、

旅行カメラ、一眼レフのサブカメラ、メモカメラとして優秀な相棒

だった。今回のトレッキングでも、少々の雨にも負けず頑張ってく

れた。

ただし、雨で薄暗い森の中での撮影では、ほとんどブレ写真となっ

た。立ち木にカメラを固定するなどの工夫はしたが、人間は動く。

スローシャッターは動く人間をとめられず幽霊のような画像を記録

した。水没事故で新しいカメラを買わねばならないが、今度は暗い

所に強いデジカメを選ぼう。ちなみに、水没カメラは、購入から丁

度5年となる。私の画像記録ツールとして一度の故障もなく働いて

くれた。寿命ではなく、私の不注意で没となった事が残念でならな

い。残念!修理に出せば治るのだが、これも新しい相棒と組むチャ

ンスなので、このまま我がミュージアムに納めよう。


■トレッキングの最中に、一緒に歩いていた誰かが「人間の一番大

事なところは足腰」「お金があっても、足腰が元気でじゃ無いと使

えない」と言い、皆納得した。なるほど、健康が一番って事ですね。

少々足も腰も痛いが、そんな元気な皆さんと一緒に歩いている自分

の足腰に感謝!大事なのは、足腰よりも命じゃないのかなんて考え

ても見たが、命があっても寝ているだけでは辛い。やっぱ「足腰」

なんですね。それから、少々賢くなくてもいいから、それなりに使

える惚けない脳ミソですね。


■トレッキングで雨の中を3日間ほど歩いた。目は、景色を見る余

裕もなく、ひたすら足の先に現れる新しい地面を眺めるのみ。さて、

一体トレッキングとは? なんて事を考えてみる。そうそう、酒飲

みには肝休日ってのが必要らしいが、脳休日ってのも必要かも?

その、脳休日にはトレッキングが最適じゃないかと思った。3日間

で脳が仕事をしたのは、これを考えた5分間ほどだった。私にとっ

ては、十分な、イイ脳休日となった。・・で、休ませなきゃならん

ほど日々脳を使っているのか?と問われると、答えようがない。


■雨だからカッパを着た。少々奮発してゴアテックスという雨は通

さず水蒸気は通す素材。雨を防いで汗はカッパの下にこもらない・

・筈だったが、素材の能力を遥かに超えた発汗の為、カッパの外は

勿論雨でビショビショ、内側は、汗でビチョビチョになった。これ

では、安い田植え用のカッパと同じじゃないのか?

もしかしたら、カッパ着なくても同じじゃなかったかとも思った。

・・ははは。


■トレッキングに持って行ったスティック。私の場合、スティック

じゃなくてステッキになった。


■トレッキングに参加して、雨の日はの基本はカッパと思い込んで

いたが、ベテランはカッパと傘を持参していた。雨の量に応じて使

い分けている。なるほど、適材適所って事ですね。


■トレッキング族の皆さんは、ただただひたすら前に進みたがる。

私的には、道端の石像や木々や古跡に足を止めたいのだが、どんど

ん通り過ぎていく。そこで、私のペースに引き込もうと、前に出て、

道端にある石像や石仏や寺やお宮や荒れ果てた棚田の歴史などの説

明を始めた。少しだけ前に進む時間のロスを生じたが、結果皆さん

には喜んでいただいた。やはり、ただただ歩くよりは、道草を食う

方が楽しい事を思い出していただいた。ところが、それに火がつい

て、道端の草花の名前を聞かれる事となった。これには知識のない

私が困った。宿題ができた。


■トレッキングや登山用の靴を買った。平地はとても歩きやすくて

良いのだが、石の上や岩場では食いつきが悪く滑る。理由は靴底の

ゴムが硬いため。これはこれで理由があるのだろうが、もう少し工

夫があっても良いのではと思う。今の技術を活用すれば、平地も岩

場も石の上も、快適に安全に歩ける靴底くらいお茶の子さいさいで

は?