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皮算用/10月3日



平成20年度の日本国総医療費が34兆円。これを国民一人当たりに

すると、27万円となるそうだ。

蓮舫議員の事業仕分けとムダの削減ではないが、国民の努力代が身近

な所にある事に気付いた。

誰しも、好き好んで医療費を使っているわけではないが、こんな笑え

ない話を紹介しよう。

我が村には、年寄りが町の医者に通う手段がほとんど無い。タクシー

か、家族の送迎か、一日一本のバス。家族も勤めに出たりで、あてに

はならない。それを知ってか、町医者は、週に一回送迎車を出して、

交通の不自由な老人を病院まで送り迎えする。年寄りにとっては、と

てもありがたく、我が母もこれを利用している。

ところが、体調が悪くなくとも、週に一回しか送迎がないから、とり

あえず行っておこうと、この送迎車に乗って行く。行くと、風邪を引

いたら悪いので、風邪薬をもらってきたとか、湿布薬を出してもらっ

たとか、信じがたい医療行為を受けてくる。タダではないと言いたい

が、必要なときに医者に連れて行けない私としては、何も言えないで

いる。

田舎の医者は、このシステムで医療行為の点数を稼ぎ、利益を得てい

る。こんな状況だから、高齢者の医療費は平均を大きく上回り、平均

を引き上げる結果になっている。

東北大震災の復興費用が25兆円と見積もられている。国民一人当た

りに換算すると20万円となるそうだ。

医療費を、2割削減出来れば、おおよそ4年間で復興費用が捻出でき

る。

まあ、皮算用だから、計算通りには行かないが、こんな節約の方法も

ある事を知った。時には、皮算用もしてみる価値がある。