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1980年/9月19日



1980年に会社からいただいた記念の目覚まし時計が今日の朝

とまった。31年の間、毎朝私を起こし続けてくれた時計だった

が、敬老の日の今日の朝突然動きを止めた。

この時計は、精工舎が製造しためくり式のデジタル時計。

昔、空港にあった運行表示で、パラパラとめくって便名や出発時

刻他を表示していた懐かしい方式の時計である。

構造は、至ってシンプルな機械仕掛け。寝室で綿埃を被りながら

31年間も良く動いたものだ。

新しく、最新の液晶表示のデジタル時計を買ってきたが、何とも

寂しい気がして、止まった時計を分解してみた。構造は、電磁石

をクオーツの基準振動で駆動する極めてシンプルなもの、電圧調

整用のトリマー抵抗が接触不良を起こしていた様で、ドライバー

で突いたら動き始めた。

内部の埃を吹き飛ばして、貯まった汚れをウエットティッシュで

拭いて、元通りに組み戻した。

いつまで機嫌良く動いてくれるか定かでないが、私の寿命と勝負

してくれればありがたい。