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中山間地/5月31日



中山間地と言う言葉があるが、私の住むところは、中の無い、山間地

である。

当地域でも「中山間地域等直接支払制度」を活用しようと動き始めて

いるが、その目的がやや農林水産省の趣旨とずれている。農林水産省

の考えは、耕作放棄地の増加等により多面的機能の低下が特に懸念さ

れている中山間地域等において、農業生産の維持を図りつつ、多面的

機能を確保するという観点から、国民の理解の下に、直接支払いを実

施する。・・とある。まあ、これだけではわかりにくいが、要は、農

業従事者の高齢化等による耕作放棄によって荒れていく田畑の維持と

収益改善による農業継続の仕組み作り支援制度と言えるかな?

我が集落の活動目的は、「支援金が出るなら、何とかいただこう」で

ある。そのいただいたお金をどう集落の将来に役立てて、農水省が狙

う、営農収益の向上にによって、田畑の荒廃を防ごうなんて事は毛頭

考えてはいない。5年間ずるずると最低基準の活動をやれば良い。

なんだか、税金の無駄遣いにしか見えないが、それを許しているのも

事実である。良いリーダーが現れれば、豊かな村を目指しての活動資

金となり、豊かな中山間地も夢ではないと思うが、大半は我が村と同

じ状況であろう。

私の場合、親にいただいた田畑は、草刈りによって、かろうじて田畑

の形を維持している。たかだか草刈りだが、草刈り機。草刈り機のガ

ソリン、草刈り機のブレード等々、結構な経費がかかる。経費だけか

かって、それに見合う収益はない。その費用は、昨日まで給料で、今

日から年金となる。まあ、挙からは年金だから、補助金みたいなもの

かも知れない。何をするにも、発生経費に見合う見返りが不可欠であ

る。中山間地等直接支払い制度も補助金が切れた後も必要経費に見合

う収益が得られる仕組みになっていることが重要である。これを指導

評価する仕組みが農水省に無い。だから、金だけ使って何も得られず

終いになってしまう。さて、私の農地も何か収益が得られる方法を考

えてみよう。