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高所恐怖症/5月18日



自分は高所恐怖症という人間がいる。私が考えるに、高所恐怖症とは、

いたって冷静な人間だと思う。

私は、比較的高いところにのぼったりするが、その場面を振り返ってみ

ると、高いところでは怖さから、手の先と足の先しか見ていない。たと

えば、天念寺耶馬に架かる無明橋を渡るとき、私の目は、自分の足と橋

の表面しか見えていない。はるか橋の下に広がる谷底の景色など見る余

裕など無い。すなわち、高いところにいても、低いところにいても、足

とその直下の地面の関係は、何らかわりは無いわけで、変わりがない部

分しか見ないのだから、怖さなど感じずにすむ。・・・もう少し怖がれ

ば、高所恐怖症なんて感じずにすむ様に思うが・・・