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自然/3月16日



自然とは、なすがままの状態をいう。

自然は不条理であり、無情であり、慈悲など無い。それ故に、

自然を神と崇めて、怒り狂うことを鎮めたいと、ひれ伏して祈

った。

地球は、そのバランスを保つために、どこかで生じた歪みエネ

ルギーを何構う事無く、ある日突然にリセットする。それが地

震であり、雷であり、雨であり、風であり、津波である。

石原都知事が、「天罰」と言う言葉で表現し、多くの批判を受

けたが、遠い昔の人類は、自然現象のすべてを神の成せる業と

解釈していた事から、至極当たり前だったろう。されど、文明

の発達した今の解釈・言動としては許されなかった。

いずれにせよ、自然はどう足掻いても人の力でねじ伏せること

はかなわない。どう付き合って行くしか選択肢は無いことを理

解し、一つ一つの自然現象の事実から学び、対応の力を付けて

行くことが重要である。草や木等の植物は、これを学んで進化

して今がある。なぜ、人は自然に対する対応力を進化させられ

ないのだろうか。もしかして、科学技術という知恵で自然の力

をねじ伏せられるなどと大きな勘違いをしていたのでは無いだ

ろうか。

今日は、3月16日。いつもなら春の陽気の国東半島だが、朝

から雪がちらついている。