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3月/3月5日



田舎では、3月は役員の引き継ぎ等で寄り合いが持たれる。

私が田舎に戻った頃は、その寄り合いが結構大変だった。

寄り合いの意味も今とは異なっていたのだろうが、2時頃から集まって、

1年間の収支を計算し、皆で承認し、決め事を見直し、当期役員にお礼を

述べ、続いて次年度の役員を決めて皆で頭を下げて終わりとなる。

その後、宴席が準備され、折りと呼ばれる折り詰めの酒の肴と酒と吸い物

他が準備され、皆で酒を酌み交わし、当期の役員産の労をねぎらい、次期

役員さんを激励する。

良いか悪いか、お互いの杯を持って、当期役員、時期役員を巡り、ヤクザ

よろしく杯を交換する。

うん、私的には下戸であり、その風習が理解できずに、「舐め回した杯を

持ってこないでいただきたい」・・と頑なに断り続けて、「生意気」だと

か、「俺の杯が受けられないのか」とか、「礼儀を知らん」等々、諸先輩

方に何かとご意見をいただいた。

その諸先輩方も歳をとり、宴席の準備も出来なくなった事から、自然と簡

素化され、宴席も無くなり、お茶とお茶菓子でお開きとなった。

まあ、少々寂しい気もするが、時代の流れであろう。当然、近所つきあい

も少し疎遠になってきた湯に感じる。これも時代の流れであろう。

さて、明日はその「引き継ぎ」である。