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日本の農業/2月13日 |
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私は、両親と祖父が家族総出で営む百姓で育った。私の育った頃は 七島イ草で結構な現金収入が得られていた。また、食肉牛の肥育も 盛んで、これも現金収入の一つだった。もちろん、主な収入源は水 稲であった。規模は、水稲で8反歩程度、七島イ草で1反歩ほどだ ったろう。 さて、この時代はそれで百姓も食え、子供を育てられた。今は、こ の耕作面積では、家族が食えるほどの収入は得られない。 なぜ? さて、なぜだろう。一つは、機械化で農機具の投資が大きくなった 事。たかだか1町歩程度の耕作でも、トラクター、田植機、コンバ イン、乾燥機等々の購入で、1千万円はくだらない投資となる。そ れに引き替え、水稲の耕作は、一畝当たり一俵(60kg)の収穫 を得たとしても、100畝×60kg=6000kgである。 おおよそ、60kgあたり1万4千円程だから、140万円程の売 り上げにしかならない。そんなわけだから、耕作面積の少ない零細 な百姓はやっていけない訳である。国東半島の百姓は、平均5反程 度であるから、どうしようもない状態であることがわかっていただ けるだろう。このような零細農業の実態だから、日本の農業を存続 させる方法は非常に難しいといえる。この状態で、策無しにTPP 「環太平洋戦略的経済連携協定(Trans Pacific Partnership)」 となれば、間違いなく国東半島の農業は壊滅する。日本の農業が壊 滅すれば、米が野菜が第二のレアメタルになる。日本をどうするか まで考えてTPPを判断する必要がある。そろそろ、農業の国営化 なんて事も考えませんか?中山間地政策なんて中途半端な無駄遣い と思う青鬼君です。 |
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