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ダーウィン/2月25日


チャールズ・ロバート・ダーウィンの言葉とされる、「この世に生き残る

生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そ

うでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」

ならば、今生き残っている人類は、強いからではなく、環境変化に対応出

来たからだ。・・

環境の変化に逆らっては生き延びることは出来ないと言うことらしい。

私は、15歳で国東半島の山間の村を出て、30歳で出戻って来た。15

年間都会で暮らした私の目には、生まれ育った谷間の村が、井戸の底に、

そこに住む人々が井戸の底で暮らしている蛙に感じた。彼らの価値観も、

言動も、行動も、考え方も、世間を知らない井の中の蛙と感じた。

そんな事から、村の伝統行事や催しが理解できず、ことごとく反発して、

自分流儀に変えてしまおうと行動した。そんな私がなぜ生き残っているの

か?それは、私の周りの人々が温かく私を見守ってくれた事と、私自身が

少しずつ村の文化や考え方がこの地域環境に即したものだと理解し始めた

事、そして、村の皆が少しずつ私を理解してくれた事によるものだろうと

思う。約、30年の間にお互いの作り出す環境にお互い理解し、それぞれ

対応したからだろう。

地域環境への対応は、無理にそれに従うのとは違う。お互いの内面にある

環境感を擦り合わせる事で、お互いの納得できる環境に変化させる事も必

要な事だろう。もしかして、私の思いと私の周りに居る人の思いは、いま

だに異なっているのかも知れない。ずっと平行線のままを干渉せずに進む

方法を身につけたのかも知れない。これも環境対応力と言えよう。