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ナイフで鉛筆を削れない子供達/9月26日



「ナイフで鉛筆を削れない子供達」

こんな事がニュースで流れた記憶がある。

「ふ~ん」、と聞き流していたが、この事が、会社のオフィスや製造現場で

問題を起こしている。聞き及ぶ情報では、カッターナイフで封書を開封して

いて指を切ったとか、ダンボールのガムテープを切っていて手を切ったとか

あまりにもカッターナイフによる怪我が多いので、カッターナイフの使用を

禁止したオフィスもあるとか。

技術の進歩と、考え方の変化がもたらした弊害ではなかろうか。鉛筆は鉛筆

削りが発明された事でナイフは必要なくなった。また刃物の安全な使い方ま

で学校教育では無いだろうとした考え方。

ナイフで他人を傷つける事故もあって、学校へのナイフの持ち込みも禁止さ

れた。

田舎では、農業の手伝い他で鎌や鉈などの刃物を扱う機会があって、刃物を

安全に扱う技術を身につけられた。されど、その農家も機械化が進んで、子

供の手まで借りることが激減した。

田舎も都会も刃物を使う機会が無くなってしまった。それだから、オフィス

にしろ製造現場にしろ、刃物を安全に使う知識や経験の無い者が怪我をする。

これでも立派な労災と管理監督者は責められるから、「カッターナイフ使用

禁止」となる。・・ものづくりで成長してきた日本国、「これで良いのか」

と問いたくなる。