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自分/9月18日



80歳を越えた母が時折ガスコンロにお湯をかけっ放して忘れる。

水を出し放しでいなくなる。それを注意すると、「分かっていた。ちょっと忘

れただけ。」と言い訳をする。本人は、老いから来る避けがたい現象だと気付

かない。

気付かないから、それを回避出来ない。ヤカンのお湯が沸くまでその前で待っ

ていれば問題はない。待てない程用事があるわけもない。なのに、それが出来

ない。・・理由は、己の老いを己の脳が認識出来ないからである。

さて、そう言う私も還暦が近づいてくる。若いつもりでいるのだが、今日、気

になる失敗をやらかした。草刈り機のガソリンタンクにガソリンを給油した。

給油用のガソリンタンクの蓋をしっかり閉めて棚に戻した。それから草刈り機

を担いで歩いていたら、何ともガソリン臭い。ふと草刈り機を見るとガソリン

が漏れている。見ればガソリンタンクの蓋がしてない。・・・・

なんたる事。自分では、こんな失態など絶対無いと信じていた。ショックだっ

た。おっと、いけない。・・・これで済ましたいのだが、もしかしてこれが老

いの現象なら、少し気を引き締めて、老いとうまく付き合う気持ちを持たなけ

ればと思った。あまり神経質になる必要はないと思うが、老いの現象を認めず

笑って済ます事も良くはない。冷静に、自分の老いを観察しながら対応策を考

えていこうと思う。