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ワークシェアリング/1月20日



ものが売れなくなって、製造業の仕事がどんどん減っていく。その影響で

労働力が仕事量に対して過剰となり、派遣社員切りや期間社員解雇と言っ

た事態となる。今まで儲かっていたんだから、こんな時こそ企業は我慢し

ろ。なんて世論で企業攻撃が起きる。気持ちはその通りだが、企業の懐な

んてたかが知れている。1万人の従業員がいる企業で試算すると、従業員

を1ヶ月雇うのに必要な費用は、1ヶ月の給料の約2倍ほどかかる。まあ、

それは置いといて、給料だけで計算しても、17万円×10,000人=

170,000万円となる。わずか1ヶ月で17億円の蓄えが飛んでいく

計算となる。製品が売れない状況で、固定資産税やその他償却負担や諸々

の経費で、あっと言う間に倒産に追い込まれる。こうなる事を恐れて、素

早い行動に出るのだが、それが世間の攻撃の的になる。うまいやり方は無

いのか?・・そうですね、日本を諦めて賃金の安い海外に工場を持ってい

く手がありますね。こうすれば、企業安泰。されど、日本国民はこれでは

困ります。そうすると、次の手は、ワークシェアリングと称する、皆で少

ない仕事を分け合いましょうといった方法を持ち出して来た企業の社長さ

んもいましたよね。さて、ワークシェアリングなんて実現可能でしょうか?

午前中はAさんが働いて、午後はBさんに交代して、給料は、当然半分こ

ですよね。仕事が半分に成った分給料も半分になります。これって、本当

に成り立ちますか?政治家も経営者もお茶濁し案で世論の攻撃を躱してい

るだけなんです。・・言い切って良いのかな?やや不安。

以前、批判意見は書かないと宣言したので、ここで終わるわけにはいきま

せん。さて、私の提案は、仕事と収入のワークシェアリングではなく、仕

事と支出のワークシェアリングの提案なんです。いや、マネーシェアリン

グと言った方が正しいかな?

今、日本国民が欲しいのは、雇用のチャンスなんです。正しい姿の正常化

も雇用創出なんです。これが、日本国内で出来ることが理想なんです。な

らば、海外から買っている自給率の少ない食料の自国生産はどうでしょう。

オーストラリアから輸入している小麦、カナダから輸入している蕎麦、そ

の他野菜は中国などから沢山輸入しています。この分を耕作放棄されてい

る土地で作れば、多くの雇用を創出出来ます。ただし、自国生産ですから

当然麦や野菜の値段は高くなります。どこを我慢するかが変わっただけで

すが、こちらの方が理解しやすいと私は思うのです。


[work sharing] 大辞林 第二版より

失業者数を減らすために、一人あたりの実労働時間を減少することで、有

給の雇用労働の総量を多くの人で分かち合うこと。