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寒い今日/12月18日



地球上を経済寒気が覆い尽くして、寒々しい風が吹き荒れています。

この風の原因は、アメリカで起きたリーマン・ブラザースという大手の

証券会社の経営破綻が冷たい風の吹き出し口となって、世界経済全体を

冷たく冷やているからです。その影響は実態の経済にまで影響を及ぼし

始めました。

将来不安からの買い控えによる販売不振、リーマンが発行した社債の価

値消失による企業倒産等々で、そこで働く多くの労働者が職を失いつつ

あります。そんな遠いアメリカでの出来事が、私の住む小さな街にも冷

気を吹き付けて、大きな雇用問題へと発展しています。企業は、存続を

理由にアウトソーシングへの仕事を絞る。結果、アウトソーシングで働

いていた多くの人々が仕事を失う。また、非正規雇用の人々も仕事を失

なって行きます。企業は、企業内を守る為にこのような手段を講じるの

ですが、職を失った多くの人々は購買力を失って行き、ますます物は売

れない循環へ入って行く事でしょう。そうなれば、企業も倒産へと引き

づり込まれて行きます。

早かれ遅かれ、経済の改善が見られなければ、アウトソーシングの打ち

切りも非正規雇用労働者の解雇も、さらには、社員の削減も、一時的な

足掻きにしかならないのです。

真の解決は、経済の立て直しにしかありません。さて、その具体的な手

段は何でしょう?「雇用対策」と言う言葉は正しいが、どうやって雇用を

以前の水準に戻すのか、付け焼き刃の雇用対策では短期で息切れするで

しょう。

経済の立て直しを世界中が協力して取り組まなければ元には戻れない規

模の状態だと私は思います。各国が、それぞれ国家規模の事業を行い、

失業者の雇用機会を作り出すこと以外手が無いと考えます。歴史を振り

返ると、戦争特需で経済復興が出来た事実もありますが、今はそんな馬

鹿なことに期待する訳にはいきません。

政治家の皆さん、些細な鍔迫り合いでお茶を濁す場合ではないのです。

今こそ、政治の力が真に必要な時期です。一致団結して、知恵を絞って

死ぬ気で頑張るのが真の政治家と思うのです。それが、私たち国民の期

待と思います。国内完結型の雇用対策を早急に実施していただく事を強

く希望します。