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江戸のソバ/12月5日



今日は東京に上ったついでに東京のソバ屋を覗いてきました。

正確に言うと、昼時になったのでソバ屋の暖簾をくぐったわけです。

「ヘイッ、イラッシャイ」とは行きませんでしたが、歯切れの良いおばさんが

「いらっしゃいませ」と迎えてくれました。大入り満員状態のカウンターの隙

間に割り込んだ途端お冷やが出されて、「何にいたしましょう」と間髪入れず

に注文が・・・・目の前のお品書きに目をやって「山菜ソバ」と江戸っ子気分

で注文した。あっという間にあつあつの山菜ソバが運ばれて「はいっ、山菜ソ

バです」と差し出された。はやっ・・・さすが江戸のソバ屋。そう思った途端

に隣に座っていた親父さんが、「ハイッ」と言って小さなひょうたん型をした

物を私の目の前に差し出した。チラッと目をあわせて会釈をして受け取ると七

味唐辛子だった。そいつを山菜ぞばに二三度振り掛けてソサクサと蕎麦を立て

続けにすすり込んだ。熱すぎず丁度いい温度がなかなか。あっという間に私の

胃袋を満たした。江戸のソバ屋で江戸っ子の粋な心遣いを感じて旨い蕎麦を味

わった。