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はばかる/10月21日



憚ると書くのだが、意味は、さしさわりがあるとして、さしひかえる。

遠慮する。とある。

昨日、東北新幹線での出来事であるが、いい歳の紳士二人が大きな声で

お話をしている。その声は、とても大きい。

まわりの乗客に憚ることなく、大声の会話は続けられる。よく見ると、

大きな声の紳士の耳には補聴器がはめられていた。

なるほど、そういうわけか。なに不自由無く、すこぶる感度の良い我が

間抜けな耳が聞かなくとも良い話に耳を傾けて、その上、日頃は半分寝

ている脳みそが「うるさい」なんて処理をするもんだから角が立つ。

ははは、少しは、人様の話を勝手に聞くのを憚ったらどうなんだ。