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今日の出来事/10月19日



遠い親戚が、良い物があるので紹介したいと、なにやら怪しい健康商品を

持ってやって来た。

いわゆる訪問販売である。商品は、寝具の敷物で、その効能は冷え性が改

善され、血液の流れが良くなり、さらにはB型肝炎さえも治ると言う。

標的は、我が母親と家内殿である。二人ともその商品には興味はなく、何

とかお引き取り願いたいのだが、相手も然る者なかなかの攻防が繰り返さ

れる。

そのやりとりで、決定的な母の弱点を見た。

何かの参考になればと思い、ここに公開します。

具体的な効能を説明する相手に対して、その効能は自分には必要ないと必

死に主張する母。その否定に対して、自信過剰と切り返す相手。それを繰

り返すうちに相手の勝利となる。これは相手の思う壺にはまる流れに乗る

もっとも好ましいケース。

ハハハのハ・・・

ポイントは、会話をしては相手の思う壺。会話をいかに止めるかが強引な

押しに負けない方法。

そのやりとりをしばらく繰り返して、とうとう逃げ場を失った母の言葉が

止まったところで、私が口を挟んだ。

「買いません。」「私は、少々臍の曲がった人間なんです。」「どんな良

い物でも、人に勧められると反発して、その意見を否定するんです。」

「変わった人間なんです。」「申し訳ないですね。」・・・・

そんな私の言葉に、相手は全ての手を封じられて、並べてあった商品を片

付けた。

訪問販売は、家に入れないが基本だが、知り合いの訪問販売となると、な

かなかそうはいかない。・・・まあ、はっきりと「要らない」と言い切る

ことですよね。