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個人と地域/7月21日 |
この時期になると地域の道路の草刈りが行われる。 その担当配分をめぐっての意見が飛び交った。 「飛び交った」は少々大げさだが・・・ 意見はこうだ。 わが集落の組に草刈りが割り当てられている里道につながる、県道までの道 も草刈りをするべきではないか。 少しでも地域を綺麗にする気持ちをもって草刈りをしようじゃないか。 ごもっともの良い意見である。だが、私は賛成しなかった。なぜなら、里道 は地域のものであり、使う個人のものである。意見を述べた個人は、丁度担 当道路と草刈りを提案した道路の境目付近に住まいがある。彼は、毎日その 道を通る。距離は、わずか100m程で、アスファルト舗装されているため に草が生えているのは所々。 なぜ、この里道の草刈りを皆に呼びかけたのか、私には理解し難かった。 彼の家の真ん前道路も草が伸び放題になっている。この状態を見て皆はどう 思っただろうか? いつまで経っても結論を出せずに悶々としていた。 このままでは時間ももったいないので、この意見に大きな声で反対した私が 草刈り機を担いで立ち上がった。あとは想像通り・・・・・ 提案した彼は純粋な人間だが、少しだけ私とは違う考えのようだ。 人それぞれ考えも異なる。・・・間違いも正解も地域社会の中ではその判断 がなかなか難しい。 |