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アパートの状況/7月17日



蒸し暑い一日だった。

アパートのドアを開けると炎が私めがけて吹き出してくるようだ。

真正面の窓を開けようと、息を止めたまま、その中を窓めがけて突進する。

窓を開けて、大きく深呼吸するが、背中は熱気に焼かれて汗を吹き出す。

机に置かれた温度計に目をやると30度と40度の真ん中あたりのちょっ

と上。36度か37度かあたりを指している。

扇風機のスイッチを入れて、部屋の熱気を追い出しにかかるが、一向に涼

しくはならない。今度はエアコンのスイッチを入れる。

コンプレッサーが冷媒を圧縮する唸り音が聞こえ始めるまで待って、窓を

閉め、玄関ドアを閉める。しばらく、扇風機の風を直接受けながら、エア

コンの冷気が出始めるのを待つ。10分ほどこのまま動くことが出来ない。

部屋の温度はほとんど変化しないが、10分ほどで体が多少この室温に慣

れてくる。

ベッドの端に腰掛けて、扇風機の風にあたりながらじっと室温が下がるの

を待つ。1時間ほどすると気持ち涼しく感じるが、温度計は30度を超え

たまま。2度くらいは下がっただろうか。

4階建ての鉄筋コンクリートの4階にある我が部屋は、強い夏の日差しを

蓄熱して、いつまでも放出し続ける。壁に手を当てると暖かい。まるで岩

盤浴の床のように暖かい。

やることはないので、風呂にお湯を張って一風呂浴びる。風呂から出る頃

は帰宅後2時間過ぎくらいかな?いまだ温度計は30度オーバーである。

3時間ほどでやっと30度を切るか切らないか程度となる。エアコンの温

度設定は22℃。間もなく11時になろうとしているが、温度計は29℃

である。まあ、寝れない事もないので、パンツ一丁でベッドに横たわる。

もちろん、ベッドは、熱気を放出し続ける壁面から最遠の位置、すなわち

部屋の真ん中に置いてある。これも、儚い悪あがきである。

こんなアパート引っ越せばいいのだが、面倒くさい、金がかかる・・・

と言うことで、定年まで我慢する。・・ははは・・・