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船の上／９月２日


どうも船の中の運が悪い。

年に何度も乗らない船だが、必ずと言っていいほど小さな子供連れ

の近くになる。私が先に席を決めて乗っているのだから、私のせい

では無く、偶然そうなるのである。

大した問題ではないが、大概大きな声を出して走り回る。親はほと

んど注意することなく野放しで、自らは高いびき。

何とも太っ腹な親だが、その子も大らかに何気兼ねなく気の向くま

まの行動をとる。

親も子も大物か？いや、それはわからないが、子は将来大物になる

か嫌われ者になるか？

こんな好き勝手な事を言っている私だが、この子らに明日の日本を

背負っていただいて、老後を支えていただかなくてはならない。

がんばれ坊ちゃんお嬢ちゃん。

乗船して、ほぼ２時間が過ぎようとしている。残り１時間をどう過

ごそうか。

時間は午後１時。だいぶ腹もすいてきた。