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目覚まし/5月23日



いつもの時間に忌々しい音で目覚ましが鳴った。

昨日の「お爺さんの時計」とは違って神経を逆撫でする凄い刺激的な

音である。

直ぐさま止めたが、不覚にも二度寝をしてしまった。

慌てて起きた時間は、いつも家を出る時間だった。

急いで顔を洗って飛び出したが、いつもより7分ほど遅いだけなのに

道路は渋滞が始まっていた。

いつもは気付かなかった異常なまでの渋滞の中を淀んだ流れに身を任

せて会社までの道のりをいつもと違う景色を眺めながらのんびりと走

った。