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仕事/5月11日



テレビ取材で「仕事は楽しいですか」の質問に、にこやかに「楽しい」

と応えた。

インタビューの場所はバングラディッシュの麻織り工場。

仕事の楽しい条件ってなんでしょうね。

人それぞれだとは思うのですが、概ねこうだと思うものを私なりにあげ

てみましょう。

もちろん、給料をもらうときなんですが、仕事そのものに対してはどん

なことでしょうね。

先ずは、自分の意志で工夫が出来て、その工夫で品質が向上したり、人

より沢山あるいは早くできたり、人より良いアイデアを出せたりといっ

た良い結果を生み出せたときですよね。さらに、それらの工夫を仲間で

競い、抜きつ抜かれつの競争が出来る事じゃないかな。

ところで、この頃の職場って、何から何まで細かく分析されて、水も漏

らさぬ標準化の上での仕事ですよね。人は機械そのものに位置づけられ

て、工夫などもってのほかになっているように思うのです。より厳しい

企業競争に勝つには、一人一人の工夫や知恵に頼っている暇なんか無い

わけで、選りすぐった知恵者とデーター分析で高度な手順と方法を決め

る方が間違いなくいい結果を生み出すわけです。

そんな状況下で働く私たちが「仕事は楽しい」なんて事を思える事は、

もはや求められている事では無いのかも知れません。企業で働く目的は

生活や喜びのための糧を得る手段でしか無く、人間としての喜びや楽し

みはアフターファイブや休日で味わうものかも知れませんね。

されど、最低8時間ほどの会社生活をただただ手足を決められた通りに

動かしたりマニュアル通りにしゃべるだけじゃつまらない。与えられた

標準を越える工夫が出来ないとも限りませんよ。・・・・さあ、どうで

しょう。