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村/3月25日



私が村に戻ったのは今から25年前の30歳だった。・・たぶん・・

直ぐに父が他界して村の行事に私がかり出される事になった。

隣近所や町の事などほとんど気にすることなく生活していた私ですか

ら、地域の文化とのギャップを大きく感じて少々理不尽な解釈をして

しまった事が多々あった様に思います。


都会では当たり前の税金での道路整備や公共施設の清掃等々。

これが、田舎では自分たちでやることが常となっている。

なんで町道を自分たちで掃除したり、草刈りしたり・・・「国東市の

責任だから放っておけば」なんて、定年で村に戻って来た新入村人が

意見を述べる。

これを聞いて、私が村に戻って来た頃を思い出した。

昔からの村人は黙ったまま。

私はこう彼に言葉を返した。「村は税収入が少なく、ここまで手がま

わらないんです。自分の環境は自分で守らなければ誰も守ってくれな

いんです。出来る範囲でやりませんか・・」

これが、出戻って25年間で得た私の解釈です。

都会の元気は田舎から出ていった人々で作られています。その元気を

もう少し田舎に還元してくれたら・・なんて思う私です。