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酒/12月24日



そもそも飲酒運転が悪いことではなっかった事から始まった。

だから今になって難しい問題なのだと思う。

自動車の普及より酒が庶民の生活の中に入り込んだのが遙かに以前である。

落語でも時代劇でも、酒を飲んで籠を担ごうが車力を引こうが何も問題は無

かった。

それから時代は流れて、アメリカから自動車が入り込んできた。

最初は、政府の御用車や金持ちのステータスとしての車であったから飲酒運

転など無かった。

時代はどんどん進んで、やや裕福な庶民の間に車が普及していくと、飲酒運

転も結構あったと推測できるが、今と比べれば自動車の数も少なく、飲酒運

転が原因の事故も大した件数では無かっただろう。また、当時は、飲酒運転

が問題として認識されていなかった事から、それを取り締まって罰する法律

もなかった。

さて、いつこの法律が出来たか調べてみると、昭和三五年六月二十五日付け

で道路交通法に「酒気帯び運転等の禁止」として現れてくる。

さらに面白いのは、「酒酔い防止法」が昭和三六年六月一日付けで現れる。

中身を少し紹介すると、酒に酔っている者の行為を規制し、救護を要する酩

酊者を保護することによって、過度の飲酒が個人的及び社会的に及ぼす害悪

を防止し、公共の福祉に寄与することを目的とする。(節度ある飲酒)

すべて国民は、飲酒を強要する等の悪習を排除し、飲酒についての節度を保

つように努めなければならない。(保護)

上戸の皆さんにとっては、酒は飲むものですが、下戸の私たちにとっては見

るもイヤな毒なんです。

呑んだら乗るな、乗るなら呑むな・・・いやがる奴には勧めるな・・・・

おいしいお酒を飲んで、交通事故のない住み良い社会を作りましょう。

その前に、イイクリスマスをお過ごし下さい。