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百姓/10月9日



さて、百姓とは?・・・・

祖先の残した田畑の管理に手を焼いている。

草が伸びれば草刈りを、水はけが悪くなれば溝を掘り、石垣が崩れれば

修繕し、モグラが穴を掘って水が漏れればそこから土手が崩落するので

その見回りと、現状維持の為の管理作業だけでも大変な負荷である。

さらに、この地面に野菜や米でも作ろうものなら、朝晩の見回りや成長

に合わせた肥料や消毒や殺虫などの作業が加算される。

これで生活の為の収入を得ようとすれば、何をいつ時にどれほどつくれ

ばいいのか、どれほどの品質が好まれるのか、いつ何処の市場へ出荷す

れば良い値段で売れるのか?・・等々、果てしない企てを求められる。

百姓とは優秀な企業家であり勤勉な労働者であり緻密な戦略家で無くて

はならない。

中途半端な、農協なる一部機能請負がいい加減な仕事をしたものだから

築き上げてきたこれらの能力が薄らいで百姓が儲からなくなった。

なんて勝手な事を考えてみたが・・・・

百姓は厳しくつらいが、一番自由のある仕事に感じる。

本来の百姓を取り戻せる時代が来てほしい。