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峠/9月4日



どこが、いつが峠だったのか?

気づかぬうちに下りの勾配を歩いている自分に気づく。

視力、気力、体力、耐力・・・何もかも力とつくものすべてが弱くなって来

たことを感じて峠を過ぎていることに気づく。

人間の峠とは鋭く尖ったものではなく、程良い曲線を描くなだらかなものだ

ろう。

全く気づくことなく峠の上を歩いてきたのだから。

さて、今峠を過ぎたばかりか、とっくに通りすぎたのか?

まあ、どうでも良いか・・・峠の先に続く道がどんなものだか分からないの

だから。