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木登り/2005年7月25日



台風が接近していると言うニュースを聞いて、我が家の庭にある

ケヤキの枝打ちをする羽目になった。

4mほどの梯子を木にかけて、左手に鋸を握って登る。

やがて梯子のてっぺんまで行くと、そこから先はケヤキにしがみ

つきながら足場の良いところまで上がって、大きくのびた枝に鋸

を当ててひきはじめる。

ちょっと足下が気になって見ると、足の下には奈落の底があった。

ここから落ちたら骨の一本や二本は間違いなく折れる。いや、頭

蓋骨挫傷で即死かも?・・・なんて事考えはじめたら多少足が震

えはじめた。

そいつを何とか我慢して、大きくのびた私の腕ほどの枝を10本

近く切り落とした。

日頃の運動不足もあって、鋸を挽く右腕も、枝にしがみつく左腕

も、落ちまいと踏ん張る両足も、それをつなぎ止める腰や背筋も

すべてが限界に近づいて震えていた。

鋸を放り投げて震えながら木の枝と梯子にしがみつきながら地上

におりた気分は、まるで月にでも降り立った様な満足感だった。

今日は、体中の筋肉がきしんでいる。