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田植えの準備/2005年5月29日



国東半島の稲作の大半はため池の水に頼る。

両子(ふたご)山を中心に広がる六郷の谷を流れる川は水量も少な

く、また大半の水田は川よりも高いところにあり、ため池がその棚

田を潤す唯一の頼みの綱となる。

今日は、私の住む地域のため池から水田までの用水路の修繕と掃除

が朝から行われた。

いつもの顔ぶれが集まって始まった共同作業だが、去年の台風の影

響が大きく作業を阻む。

大きな竹や木が水路をふさいで、なかなか前には進んでいかない。

さらには、20年前には元気だった面々も80歳を過ぎた老人達が

大半となった。

私が五十数歳で一番若い。年長者は85歳の三宮さん。・・・

平均年齢で言えば、77歳ほど・・・毎年この時期に行われる行事

だが、去年参加して「今年が最後」といっていた佐藤さんだったが

今年も元気な姿を見せていた。

また、「今年で本当に最後」とまたも強調していたが、誰かが「そ

う言わんで、元気ならまたおいで・・」と声をかけていた。

さて、水路を守る面々がいつまで元気で参加できるか、それとも米

つくりを先にあきらめるのか?山間地の農業が危ない状況にある。

私の毎年訪れていた梅遊寺畑の棚田も今年は椚が植えられた。