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７９の春／２００５年４月１０日
Ｎ翁が入院していた。比較的元気に医者の見立てを評価批判していたが、約２週間で退院を迎えた。４月９日、さくら満開の晴天・・・最高の日。よかった、よかった。やや早めに追い出される病院の判断に不満げだったが、たわいない会話の中でこんな話をした。ベッドの上に２ヶ月もじっとしていると足腰は弱って２ヶ月が３ヶ月になって３ヶ月が６ヶ月になって・・・寝たきり老人になる。それよりは早く追い出されて、多少なりとも不便を感じながら自力で動いて、何処かの溝にでも落ちてコロッと死んだ方が幸せじゃないのかな・・・何となく納得した様なしない様な・・・「１年の寝たきりより１ヶ月の自由」を選んで欲しい。選べるか選べないかは分からないが、・・こんな事を考える余地さえ無い人だって居るのだから。・・よかった、よかった、・・・さくら満開の今日の退院。よかった、よかった。７９才の春・・さくら満開、晴天・・・心地よい国東半島の春。