私は4月、家内は5月、・・・娘は師走の今日が誕生日である。
おもいおこせば22年前、夕食を済ませてのんびりとしていた。
そろそろ予定日だとかで、家内は風呂に入って出陣の準備が出来
ていたのだろう。
「ちょっと生まれるみたい。」・・・その一言で私は車に家内と
長男を乗せて家から15kmほど離れた病院へ向かった。
20分か30分程だったと思うが、やけに時間がかかった様に感
じた。
到着すると看護婦さんが院長を呼びに走る。直ぐさま院長が階段
を駆け上がって来た。その姿は裸同然のシャツ一枚・・・
「よろしくお願いします。」・・そう言って家内を預けて帰ろう
とすると、院長が「ちょっと待って・・」そう言うと分娩室へと
消えていた。
まもなく呼ばれて娘と対面・・・
そうそう、年の瀬が押し迫った今日だった。 |
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