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回顧/2004年12月26日



車がどんどん進化して、これでもかと便利な機能を見せつける。

私が自動車なるものを知った時分は、床から棒が突き出していて、

そいつを左手でガシャガシャと動かしていた。

それも、床の前方から大きくキノコみたいに伸びたペダルが3本

あって、そいつを力任せに踏んづけながらだった。

どう見ても力強い男の仕事場に感じて、あこがれた。

そいつがどうだい、綺麗になって、まるでリビングの様な綺麗な

空間にすてきな椅子が置かれて、床のふかふかのカーペットの上

には小さなペダルが2つだけになった。

床から生えていた棒っきれもパッセンジャーシートとの間の洒落

た空間にオブジェのように置かれている。

何もかも変わってしまい、機械を操るという醍醐味は薄れてしま

った様に感じる。

その代わり、子供の頃にテレビで見た鉄人28号やサンダーバー

ドのような操縦感覚になった。

それはそれでいいと思うが、あの油の匂いのする運転席と言う男

の仕事場で車という機械を操作してみたい気もする。

便利は便利で良い。・・機械と一体となって操るという油臭さも

懐かしい。

そんな事を考えていたらマニュアル5速の軽自動車に乗みたくな

った。

そうさな、スズキのマイティーボーイなら最高かな。・・・