会社の畑でこき使われて、うらなりのひょうたん程度に成長して、・・
それががある日突然に定年ハサミで切り落とされる。
落ちたところは地域社会。
そのショックでヒビが入ったひょうたんは、会社で溜めたストレスが異臭
となって放出される。
昨日までの肩書きがなんの意味をも持たないことを思い知って、自分が多
くを経験したと勘違いしていたことに気付いて、あわててヒビに絆創膏を
貼り付ける。
そいつが剥がれないようにじっと家に引きこもってあたりを覗き見て暮ら
す。・・・はやく地域社会の定年が来ないかとまた待ちわびる。 |
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