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自然/2004年10月31日



国東半島の谷間を久々に巡ってみた。

海岸部ではあまり目にしなかった台風の爪

痕がいたるところに残されている。

文殊仙寺の参道にも百年に近いと思われる

大きな檜が薄い地表の土に張り付いた根毎

剥がしとられて倒されていた。

ながきに渡って激しい自然の猛威にうち勝

ち、参道を上り下りする人々を見守ってき

た大樹をも倒した台風16号と18号。

その脇には素知らぬ顔でツワブキの黄色い

花が秋風にゆれていた。