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進化/2004年9月10日



久しぶりに山手線に乗った。

乗降側とは反対のドアにもたれて過ぎゆく景色を眺めていたの

だが、ふとドアの内側に目をやって私の記憶とのギャップに気

付いた。

私の記憶にある山手線の電車のドアは、少し盛り上がってガラ

スがマウントされていた。なんと、今日見る電車の窓はドアと

同面にマウントされている。どうって事無いかも知れないが、

その技術進歩のお陰でドアがちょっと薄くなって、戸袋がその

分薄くなって、戸袋の内側に有った席の背中がほんのちょっと

だけ余裕を得た。

なんて事無い量だが、この積み重ねが私たちの生活を少しだけ

豊にしてくれる。

至る所に、誰にも気付いてもらえないちょっとした技術の改善

が有って、少しだが気持ち良くしてくれる。

そんな些細な技術を見つけてあげて欲しいと思う。