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北原白秋/2004年8月12日



昨日は福岡県柳川市を訪れてみた。

目的があったわけではないが、折角の夏休みにどこへも出かけずに

いるのはもったいないと柳川へと足を伸ばした。

柳川と言えば・・北原白秋、古賀政男、小野洋子といった有名人の

出身の地である。

また、柳川城を取り巻く濠は柳川名物川下りとして観光の目玉的存

在として有名。

前置きがながくなったが、そろそろ本題に・・・


北原白秋とは、近代日本の文学・文芸に大きな足跡をのこした歌人。

また、文学者でもある。

福岡県山門郡沖端村(柳川市)に生まれる。早稲田大学在学中に長

編詩「全都覚醒の賦」で頭角をあらわし、1907年の「邪宗門」、

1909年の「思ひ出」などの作品により、詩壇の逸材として大き

な評価を獲得した。

作詞者としては、鈴木三重吉が1918年に創刊した雑誌「赤い鳥」

(1918〜)の中心的作家の一人として活躍し、「童謡」という

新しいジャンルの確立を果たした。

作品には「城ケ島の雨」「砂山」「あめふり」などがある。

その白秋生家を訪れて生い立ちや生涯や彼の残した作品を知った。

印象は・・相当な変わり者。

何より、ものを見る視点がそこらの普通人とは大きく異なる。

それを如実にものがたる風貌と顔。当時としてはハイからそのもの

だろうが、そのハイからの域さえ飛び出してみえた。

しかしながら、その白秋から生まれた作品はとても易しい言葉であ

ることに驚いた。

私には想像もつかない角度の視点でものを観察し、それを何気ない

風のようにさらりと易しく文字にする。・・お主やるな!


さあて・・・ものを見る目でも養いたいが、・・・今日も暑い。