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田舎の音/2004年7月9日



田舎生活も20年を越えると、夜の蛙も早朝からの蝉の鳴き声もなんのそのと、

全く空気と同じ感覚になってしまう。

ふと気が付くと、夜の蛙のにぎやかなこと。

朝の蝉の合唱と近所のおばさん達の挨拶の声。

静かな田舎なんてどこにも無かったことに今更気づいて圧倒される。

そんなエネルギーが、湿った空気を震わせて、よどみを風の流れに変えていく。

時には蛙の声に眠りを邪魔されて、時には蝉に起こされて、田舎の風を楽しも

う思う。

時には酔っぱらいと暴走族に眠りを邪魔されて、時には牛乳配達のバイクの音

に起こされて、田舎の懐かしい風を思い出してください。