sub1969
硝子のむこう/2004年6月23日 |
時代がどんどん硝子を透明にして行った。 なんの違和感もなく硝子越しの景色を毎日見ている。 今日はその硝子越しの風景が少しだけ不透明でゆがんで見える。 夕暮れの青い別府の風景がずっと昔に作られた板ガラスのむこうにゆ がんで見えている。 その様がすごく新鮮に感じて見とれている。 ちょっとだけかび臭い畳に胡座をかいて、丁度良い明るさの部屋の中 から板ガラスの向こうのちょっとゆがんだ夕暮れの風景を見ている。 なんて気持ちのいい空間だろう。 ここは大正4年に作られた的山荘。・・・・ 大正ロマンの空気を感じて少しゆがんだ光に酔っている。 |