sub1937

今年も・・/2004年5月23日



毎年恒例の季節行事である灌漑用水路の掃除が行われた。

私の住むところは比較的高地にあり、稲作の灌漑用水の殆どを溜め池に

頼っている。

そのため池に雨水を溜めるために、池より高い山肌には掘り掛けと呼ば

れる集水用水路が切られている。

溜め池から田んぼまでは、山肌をうねるように用水路が作られている。

冬の間に堆積した落ち葉や、斜面から転がり落ちた土や石を取り除いて

水がスムーズに流れるように手入れを行う。

池毎に水を利用できる権利を有する池下と呼ばれる水権者が総出でこの

作業を行う。

朝7時に池の土手に集合し、水路に這い蹲って2時間ほど汗を流した。

すっかりキレイになった用水路を水が掛け下り、田植えの準備が急ピッ

チで始まる。

満々と水をたたえた溜め池の水が底をついて干上がるほどの天気が続け

ば黄金の穂をたれる豊作となる。

水が余れば豊作は望めない。

水が足りなくても干ばつとなる。

満々とたたえた水を丁度使い果たして嬉しい豊作となる。

なかなか微妙な火(陽)加減、水加減・・

だんだん高齢化していく池下組だが、皆声だけは威勢がいい。