sub1871

いかりや長介/2004年3月23日



惜しい人を亡くした。

ドリフターズのいかりや長介は別にして、近々のいかりや長介が好きだっ

た。

何とも云えない味わいと、わびさびに通じるひなびた魅力が光っていた。

いわゆるいぶし銀とでも言いましょうか。

そんな俳優がブラウン管から消えた。

そう言えば、宇野重吉の時も書いた様な気がするが、人間味わいが深くな

ると惜しまれて消えていく。

誰しも年を重ねて人生を重ねて、世間にもまれて時間に追われて行くうち

に味わいという皺を刻んでいぶし銀の輝きを発するのかもしれない。

いつも思うが、いい年を重ねて良い人生で一生を終えたいと思う。

宇野重吉もいかりや長介も私があこがれるいぶし銀の輝きの絶頂で散った。