sub1870

文字/2004年3月23日



人間は言葉という発明で素晴らしいコミュニケーションの手段を手に

入れた。

その言葉をどんどん発展させて、心で思うほとんどを相手に伝えられ

るまでに高めてきた。

それでも、言葉だけでは事足りず、目の動きや顔の表情や手振り身振

りを交えて意思の伝達度を高め様と努力する。

また、聞く側も相手の気持ちを少しでも正確に汲み取ろうと表情や身

振り手振りを細かく観察して、時には顔の表面を流れる血液の状態ま

でも信号として捉え、相手の気持ちを推し量る努力をする。

そんな難しい心の内を、文字のみで伝えられると勘違いしている人も

居る。


まことに勝手な私の解釈かもしれないが、文字は言葉の発明からすれ

ば遙かに歴史が浅く、完成度も低いはず。

ましてや、文字には表情も色も目の動きも無い。さらには、ワープロ

で打たれた文字には本人の表情のかけらも無い。そんな冷たく体温の

無い文字を並べて何が伝わると考えるのだろうか?。

それでも、必死に考え倦ねて書き綴るラブレターには伝わるものがあ

ると思う。なぜならば、ラブレターには批判や攻撃の言葉が無いから

だ。憧れや愛おしい気持ちには多少の誤解が生じたとしても大した問

題を生じさせる事は無いだろう。

紀行文や報告書は真実をありのままに書き綴る。ここには誤解される

ような曖昧な感情の表現はほとんど必要なく、心の動揺や揺らぎまで

知りうる必要もないからだと思う。


また、私たちの生活する世界とは次元の異なる世界を舞台に繰り広げ

られる小説などの表現は、読者の様々な解釈の違いを期待したもので

あり、様々な空想と憶測が読者を果てしない未知への世界へ旅立たせ

てくれる。


さて、なんでこんな事を書き始めたんでしょうね。

勝手に指先がキーボードをたたいていたようです。

そろそろ大牟田です。・・荒尾のホームを通り過ぎて行きます。

おりる支度をはじめますので、ここまでとします。

おっと、もう少しだけ・・・いやいやおしまいです。

「まもなく大牟田、大牟田です。」・・・