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クレヨン/2003年10月30日



小学校ではじめて使ったクレヨン。

サクラクレヨンだったかな?。

ちょっと油臭くて、はじめてのにおいにドキドキしました。

真っ白な画用紙を一枚いただいて、新しいクレヨンをそっと

摘んで線を引きました。

家にあった柿木を書いたように思います。

真っ黒なクレヨンで幹と枝を書いて、緑のクレヨンで葉っぱ

を書いたと思います。

真新しいクレヨンの黒と緑しか使えなかったかな。

ざらざらとした画用紙に引かれたクレヨンの線が妙にかすれ

て、そいつに打ち勝とうと力を入れて、クレヨンが折れたま

した。

細い線が引けないクレヨン。少し力を入れると折れてしまう

クレヨン。少し油臭くて気持ち悪いクレヨン。

でも、そんなクレヨンが好きでした。

絵は自分の思い描く風景や世界を好き勝手に作り出すことが

出来ます。ちょうど、技術者が新しいものを作るように。

私は、そんな世界にあこがれて、絵を描きたいと思い続けて

います。

町へ出て、絵の具や筆を見つけるたびに買ってしまいますが、

机の中にしまい込まれたままです。

いつか絵を描いてみたいと思います。

自由奔放な人生の絵も描いみたいと思います・・・・