sub1651

汗に流したい/2003年9月27日



あふれ出そうになって、グッと息を止めて飲み込んで、それがおさまりきれな

くなりそうで迎えた休日。

地球なら地面を揺らして、噴気して、そのストレスを発散するのだが、・・

汗で洗い流そうと草刈り機を担いで畑のあぜ草を刈り始めた。

ゆっくりと、じっくりと汗とともに流そうと思ったが、どんどんエンジン回転

を上げて、奥歯をくいしばって、両腕の筋肉を目一杯絞っている。見る見る草

は刈り取られて行き、それに比例するが如くに汗が流れ落ちて行く。

ふと我に返って、その様子に気付いて、エンジン回転を落とす。

草刈り機の先には真っ赤な彼岸花が秋風に揺れている。

エンジンを止めて、畦に座り込んで、熱くなった身体を涼やかな秋風で冷やす。

筋肉の間からストレスが沁みだしたのか、少しだけ気分が晴れ晴れしく感じる。

空気が少し乾いて、透明感をました空気のせいか、抜けるように透明な青い空

が広がっている。もう少し汗を流して、この青空に近づきたいとおもう。

抜けるような青い空に、その青を突き抜けんばかりの鮮やかな彼岸花の赤。

いい秋の空にストレスを蒸散させてしまいたい。