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地域社会/2003年7月22日



不幸なことに、子どもたちが多くの事件を引き起こしている。

この原因はいろいろと考えられるだろうが、私はこう思う。

私が育った昭和の30年〜40年代には、地域社会という子どもを

育てる環境があった。

朝夕に、近所のおばさんやおじさん、おじいさんやおばあさんに声

をかけられたり、やって良いこと悪いことを教わった。

少し年上のガキ大将にも喧嘩の限界や御法度を教わった。

地域の中のみんなに、地域の中の子どもを育てる和があった。

そんな大人を見つめながら、それぞれと会話をして、それぞれを尊

敬して、地域社会に育ててもらった。

今はどうだろう?。地域社会と言う名はあるが、地域社会本来の魂

がない。みんなが力を合わせなければ成り立たない行事も仕事もど

んどん無くなって、それぞれが身勝手に暮らしをする。

そんな社会には、地域と言った和の世界はとっくに消え失せて、た

だの集落でしかないと思う。

すっかり近代化されて、人が人を育てる力が消え失せた、冷たい家

並みのみが鈍く見える。

私とて同じ。・・近所の子どもの名前さえ知らない。

会社もどんどん地域社会に似て行く。

乱れた社員に、それを正す声をかけられる社員が何人いるだろう。

勇気を持って良い地域社会を取り戻したい。

より良い会社を目指して、どんどん声をかけたい・・と思う。

少年犯罪の原因を誰かに押しつけるのは間違いだと思う。

真の原因は私たち大人にあるんじゃないだろうか?・・・