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道/2003年6月10日



道は曲がりくねったり上ったり下ったりしているほうが楽しい。

曲がり角の向こうの世界を想像しながら角を曲がった途端の想像

を裏切られた瞬間が良いと思う。

わかかりし頃、北海道の美唄へ行った。真っ直ぐにどこまでも続

く道に出会った。遙か向こうから来る自動車も人も牛も、何もか

も見通せて、それはそれで感激したが、見えないものが突然現れ

る刺激は無かったように思える。

道は曲がっている方がいいと思う。曲がりくねって様々な未知の

世界を展開してくれるのがいいと思う。

人生?・・それは紆余曲折がない方がいいと思う・・が、大きな

変化もあって良いとも思う。

苦労を知らない戯けかもしれないが、谷があって山が作られる。

山があれば、その麓には谷がある。

感激できる瞬間がある事を信じて歩こう。

谷も楽しい、峠も楽しいと周りをキョロキョロと見渡しながら。